クリーン言語


クリーン言語(David Grove`s Clean Language)

 

テキストは、随時、追加していきますので、時々ホームページをごらんください。

 

クリーン言語の2つの根本的原則

 

1. ©認識論的メタファー(©Epistemological Metaphor) (©カイ・ディビス・リン所有)

2. クリーン言語の質問体系

 

 認識論(epistemology) とは、個人が「。。。を知っていることをどのようにしてわかるか・知るか」に関する学問です。©認識論的メタファーは、一人一人の中に固有に内在する知識を抱合し、提示します。「。。。を知っているということを、どのようにして知りますか。」(How do you know what you know?) という質問から、©認識論的メタファーを導き出すことができます。©認識論的メタファーの概念は、デビッド・グロブとカイ・ディビス・リンの共同研究・活動より開発されました。

 

人類に共通する一般的な体験の言葉ーーーー> 個人固有の形

 

 

クリーン言語のセッション概要

始まり:願望のマトリックス

位置の探求: 

発展させる: 形を発展させる (Develop Form) 

成長させる:時間の中でメタファーを成長させる(Mature Time)

 

始まり:願望のマトリックス:

     「何が起こってほしいですか。」(What would you like to have happen?)

                

「何が起こってほしいですか。」の質問の返答として、次の3つの返答が提示される。

  • 起こってほしいこと
  • 起こってほしくないこと
  • わからない。

クライアントの返答がどのような返答であろうとも、その返答を変えることなく、そこよりセッションを始める。下記のセッション抜粋例1)を参照。

 

「。。。(を知っていることは)どのようにしてわかりますか・知りますか。」の質問も使う。

 

位置: 思考・感情・症状の位置を探る。「どこに。。。。ですか。」「どこに。。。がありますか。」

 

発展: 形へと発展させて、メタファーを導く。「。。。はどのような。。。ですか。」(What kind of  

                .....?)「。。。。は、何のようですか。」(.....  is like what? )

 

成長: メタファーを成長させる。Grow metaphors in time. 「そして、次に何が起こりますか。」

 

(注意:Clean Languageの説明で、メタファーを「成熟」させる、は誤った和訳です。)

 

 

クリーン言語は、カウンセリングの現場より生まれました。

 

クリーン言語発展の初期には、デビッドとカイは、特に、トラウマ治療に専念し、トラウマ治療の現場を数多く踏む中で、クライアントが過去のトラウマ体験を再度繰り返し話すことをしなくても(そして、再度のトラウマ体験が繰り返されないような)セッションを進めていける方法を開発しました。

 

そのプロセスは、カウンセラーが幾つかの簡潔な質問をクライアントに与え、クライアントの返答の言葉を忠実に繰り返し、さらに質問を与え、返答を受けて、また、質問与える、とする循環のプロセスです。その中で、クライアントの、悲しいとかストレスがある、とかいう言葉を形に変換して、形からクライアント自身のメタファーが生まれることを導きます。さらに、簡単な一連の質問を与えることで、そのメタファーが発展し、成長していくのを促進します。クライアント自身の中から生まれたメタファーが発展して成長するプロセスの中で、そのクライアント個々人にとって自然な解決策が生み出され、回復のプロセスが進みます。つまり、クリーン言語の質問を通して、その人自身の内部から自然に生まれてきたメタファーを発展させ、成長させることで、その人に合った解決策が生まれてくるのです。

 

クリーン言語の質問は2つのグループから成立しています。 第1グループは、情報を形・メタファーへと発展させる質問で、第2グループは、その形・メタファーを時間の中で成長させる質問です。ここで、情報、というのは、クライアントの言葉の中に存在する情報のことです。

 

 クリーン言語の質問

 

1。発展させる質問

2。成長させる質問

 

クリーン言語の質問例

 

最初に

What would you like to have happen ?

何が起こって欲しいですか。

 

発展させる質問の例

And how do you know when you ….. ?

(あなたが)….. の時、どのようにして(そうだと)わかりますか。

And is there anything else about  ….. ?

そして、….. について他に何かありますか。

And what kind of ….. could ……. be, when …… ?

そして、….. は、…. の時に、どのような …. でしょうか。

And where do you have ….. ?

そして どこに ….. があるでしょうか。

And does it have a shape or a size?

そして それは形やサイズがありますか。

And is it like what ?

そして、それは何のようですか。


成長させる質問の例

 

What would ….. like to have happen?

….. は何が起こってほしいでしょうか。

And what happens next?

そして 次に何が起こりますか。

And as that happens what might ……. like to do next?

そして それが起こる時に、…….は次に何をしたいでしょうか。

And what could be the first thing that could happen.?

そして、 何が最初に起こることができるでしょうか。

And what would ….. like to do and what would ….. like to have happen ?

そして ….. は何がしたくて、何が起こってほしいのでしょうか。


セッションは、例えば、次のように進んでいきます。


セッション抜粋 例1

 

Aクライアント:このところ、なんとなく毎日がおもしろくなくて、同じことの繰り返しのようで、疲れた感じです。

 

コーチ:そして 毎日が面白くなくて、同じことの繰り返しのようで、疲れた感じの時に、疲れた感じ、というのをどのようにしてわかりますか。

 

Aクライアント:目の当たりが重くて、頭も重くて …..

 

コーチ:そして 目の当たりが重くて、頭も重い時に、その他に何かありますか。

 

Aクライアント:肩から背中全体が突っ張っていて重いです。

 

コーチ: そして 肩から背中全体が突っ張っていて重くて、どのような、突っ張っていて重い、でしょうか。

 

Aクライアント:固い物が背中全体にあるようです。

 

コーチ: 固い物が背中全体にある時、それは背中のどこにありますか。

 

Aクライアント;ちょうど真ん中にあります。

 

コーチ:そして 固い物がちょうど背中の真ん中にある時、それは、形やサイズがありますか。

 

Aクライアント:はい。何か長い、細長い、固いもの。

 

コーチ:その、何か長い、細長い、固いもの。その細長い、固い物は何のようでしょうか。

 

Aクライアント;木の棒のようです。

 

それから、このメタファーである木の棒を発展させ、そして、成長させていきます。

 

セッション抜粋例2

 

カウンセラー:あなたが悲しいと感じる時に、どこに、悲しい、と感じますか。

 

クライアントB:わたしの胸に。

 

カウンセラー:そして、胸のどこのあたりに悲しいと感じるのですか。

 

クライアントB:ちょうど、真ん中にあたりです。

 

カウンセラー:そして、それがちょうど真ん中のあたりの時、ちょうど真ん中のあたり、とは何のようですか。

 

クライアントB:空っぽのようです。

 

カウンセラー:そして、どのような、空っぽのよう、ですか。

 

クライアントB:虚ろでひとりぼっち。

 

カウンセラー:そして、虚ろでひとりぼっち、は何のようですか。

 

クライアントB:まるで、わたしは洞窟に入るようです。

 

それから、カウンセラーは、例えば、「そして、洞窟にいるようです。そして、洞窟について他に何かありますか。」というように、この洞窟のメタファーを発展させて、そして、成長させていきます。

 

上記例2の英語版:

Cousellor (C): When you feel sad, where do you feel sad?

 

Client B (B): In my heart

 

C: And whereabouts in heart is sad?

 

B: In the middle

 

C: And when it`s in the middle, it`s in the middle like what?

 

B: Like an emptiness

 

C: What kind of emptiness?

 

B: Hollow and alone.

 

C: And hollow and alone is like what?

 

B: Like I am in a cave.